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「田上くん達が入院したとは、木通医院げなばい!」
江崎くんが何処からか仕入てきた情報で判明した。
「今日はいろいろあろうけん、明日見舞いに行こうか?」
さすがにボーリングをやって、友達の事故を目の当たりにして、気持ちが萎えていた二人だった。

「おぉ~い!ゆ~すけ?」
翌日、早速江崎くんが誘いに来た。
「なんか、早かね。もう行くと?」
「こんな時は早よ行ってやらんと、可哀そかろうが?」
そういうものかなぁ・・と思いながら、身支度を始めたゆ~すけ。
「なんか持って行かないかんかね?」
「よかくさ。花やら持って行く様なガラじゃなかやんね」

「済みません?昨日事故って、入院した人の病室は何処ですか?」
唐突に近くにいた看護婦さんに聞いてみた。
「名前は解りますか?」
「田上くんとかおるです」
「あぁ、バイクでこけた二人でしょう?」
「3階の312号室ですよ」
「有難うございました」

こういう時は、何と言って入っていいのか解らないまま、恐る恐るドアを右にスライドさせたゆ~すけ。
「済みません?ここは田上くんとかおるの部屋ですか?」
なんというトンチンカンな入り方なんだ。江崎くんはクスリと笑いをかみしめたのだった。
「おぉ~!かおる、元気ね?」
すかさず田上くんが突っ込んできた。
「可笑しかろうもん!見たら解ろうが!怪我ばしとっとばい!」
「元気なハズがなかろうが!!」
「すまんすまん。取りあえずどげな感じね?」
あきれ顔の田上くんが「俺は左手と左足の複雑骨折げな」
二人のやり取りを笑いを堪えて観ていたかおるは、「俺は左ひざの骨折げな」
確かにあの状況では、骨折は免れないであろうとは解っていたが、それが現実のものになったのである。
そのあと、事故の顛末を笑いを交えながら話していた4人であったが、「ちょっと待って!あん時くさ、田上くんは自分で救急車に乗ったろうが?」
「自分で乗るけんよか!ちゅうて」
江崎くんは大きくうなずいて「そうやったばい!」
「複雑骨折ばしとるとに、どげんしたら歩けたつね?」
確かにそうである。
「知らんたい!気のはっとったっちゃなかと?」
当の本人にも解らないみたいだ。
「どげんでんよかやんね。もう入院しとっちゃけん」

「ところで、どのくらいで治ると?」
「先生の言わすには、3ヶ月くらいって」
「そげん早くに治るとね?」
「田上くんは何回か手術ばせんと、足の指の骨がばらばらになっとるらしいげな」
かおるは事もなげに説明していたが、すかさず田上くんが「かおるは歩けるかどうかが解らんげなたい」
「かおるも何回か手術ばせんといかんらしいけん、二人ともよう解らん!」
「まあ、よかたい。ようなったらツーリングに行こうたい!」
相当に無神経なゆ~すけだったが、みんなも「そうやね。阿蘇とかに行こうかね」
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